マイホームにお父様の形見をリメイクしました
あなたにとって、形見はありますか?
形見でよく聞くのは、女性に多いのが着物や指輪・ネックレスなどの貴金属品です。
男性であれば、時計・万年筆・カメラなどがあります。
中には、高価な骨董品などもあるでしょう。
形見とは
形見とは、『形を見る』という言葉から生まれたものです。
故人が愛用していたものを手にすると、生前の様子がありありと思い浮かぶのではないでしょうか。
このように、形見とは故人を思い出すよりどころになる品物をさします。
父様からの形見をマイホームで使いたい
10年以上前のお客様で、現在も毎年の年賀状でお子様方の成長をお知らせいただき、私も楽しみにしています。
形見とは、亡くなった人や別れてしまった人が残したもので、その人を思い出すよりどころになるものです。
奥様のお父様が亡くなられる前に、いつか家を建てることがあったら、この板を使ってほしいとスライスされた木の板が何枚も残されていました形見のリメイクです。
これを新築の基盤部分ではなく、お客様から板の厚みもある事をお聞きしていましたので、部屋内の飾りなども含めダイニングテーブルやカウンターなどを候補にしながら打ち合わせをしました。
木の板の状態を確認を家具屋さんにみてもらいました
長年の保管状態は倉庫で埃をかぶった良い状態ではありませんでした。
家具屋さんもこの状態で家具の作成には、どこまで出来るか不安もありながらでも工場に持ち帰り、慎重に使える枚数を吟味してもらいしました。
そこから使えそうな部分だけを残し、両サイドをカットしたりと使える枚数を出してもらいました。
それからその枚数から出来る商品内容を決めていきました。
但しやたらお金を掛け過ぎる事もできませんので、どこまでの工程をして納めるかも家具の職人さんと相談しながら進めていきました。
お父様の形見を使いたいという熱い思いを形にしたいという気持ちにこたえられるように、何度も商品内容と見積もりを精査しました。
素朴な味わいは残しながら、一部の割れ部分もデザインと考え将来そりや割れののリスクも納得していただき、商品を仕上げてもらいました。
金額だけで言うと新品既製品の方が安いのですが、お父様の形見としての商品はお金に変えられないものです。
その想いをご夫婦で共有されて、優しいお人柄にこたえられるようにその思いも家具屋さんと共有しました。
親身に丁寧に作成し、マイホームに納めて頂き感謝しています。
木の板をまず素材に仕上げる事から始め、商品に仕上げたものです
画像が悪くて申し訳ありませんが、10年以上前設置した直後のダイニングテーブルです。
①ダイニングテーブル(脚は他の材料で合わせてもらいました。)
②センターテーブル
③壁飾り
④玄関ホールカウンター
⑤1枚は予備
全体のインテリアのイメージはナチュラルで、色合いやカラー、デザインをあわせて全体に馴染むように・・・前からそこにあるような・・・
”優しい空気感”のある家具に仕上がりました。
住まわれていらっしゃる方の”個性・空気感”が、室内を包みます。
目は口程にものを言うではなく、住まいも口程にものをいうでしょうか。
お引き渡しから一年程のご自宅で、今からダイニングの椅子などそろえようという状態の頃です。
このお父様のダイニングテーブルにあう椅子を、三年後に素敵なこだわりの椅子を一緒に選ばせていただきました。
①ダイニングテーブル
②センターテーブル
③壁飾り
お子様の成長の記録を印がつくようににステンレス部分を作り、メジャー部分は後日ご主人様が貼り付けをしていただきました。フック2か所は帽子やバック用に付けました。
④玄関ホールカウンター
玄関ホールのカウンターに家族の好きなものを。
⑤1枚は予備
一部割れもあり、これも良い味わいです。
まとめ
形見とは、亡くなった人や別れてしまった人が残したもので、その人を思い出すよりどころになるものです。
奥様のお父様が亡くなられる時に、いつか家を建てることがあったら、この板を使ってほしいとスライスされた何枚もの木の板が残されていた”形見”のリメイクでした。
あなたもマイホームに思い出の品物もお使いになりたいのなら、是非一度担当者にもお伝えください。
あなたの熱い思いに、寄り添い何とか形にしようと考えてくれる人がいるはずです。
まず、想いは口に出してみましょう。
そこから、新しいものが生まれますよ!